肌の潤いを保つセラミドを多く含む食べ物と減らす食べ物とは?
2017/04/14
30代を過ぎると、お肌のハリや潤いが失われてきます。
化粧をする時に自分の顔をアップで見て、たるみや小じわなどの加齢のサインに気づき、ため息をついてしまう女性も多いはず。
実際に、肌のハリや潤いを保つための成分は20歳前後をピークに徐々に減りはじめ、老化が始まります。
25歳頃には肌の老化を感じるようになるともいわれています。
いわゆる「お肌の曲がり角」という状態ですね。
そんなエイジングが気になる女性達から今注目されている美肌成分が「セラミド」です。
セラミドは肌に水分をキープするために欠かせない成分です。
セラミドを補充するには化粧水などのコスメを利用する方法もありますが、今回は食べ物からセラミドを摂取するという方法について考えてみたいと思います。
セラミドを多く含む食べ物とは?摂取する際の注意点は?
セラミドを効果的に摂る方法について考えていきましょう!
セラミドって何?
肌は肌表面にある表皮、その下にある真皮、更にその下にある皮下組織という3層からできています。
セラミドは表皮に存在する物質で、細胞と細胞の間を埋める役割をする「細胞間脂質」です。
細胞間脂質は、角質細胞と角質細胞をしっかりと繋ぎとめる役割をします。
細胞と細胞に隙間があると水分が蒸発してしまう上、外からの刺激にも弱くなってしまいます。
セラミドがしっかりと細胞と細胞を繋ぐことで、肌の水分をキープすることができるんです。
セラミドが今注目されている理由が、この水分をキープする力です。
加齢などが原因で失われがちな水分を逃がさずお肌にキープできるので、潤い保持とアンチエイジングの観点から注目されているのです。
また、セラミドそのものにも水分を保持する機能があります。
セラミドは肌表面の潤いを保つためには欠かせない成分なんですね。
しかし、このセラミドも20歳を過ぎると徐々に減ってしまいます。
角質中のセラミドの含有量は、20歳前後は100%なのですが、40歳前後では約50%まで減ってしまうのです。
たった20年で半分になってしまうんです。
それだけ肌の水分をキープする力が減っているということですから、肌を乾燥から守るためには、何らかの方法でセラミドを補給する必要がありそうですね。
セラミドを多く含む食べ物
では、セラミドを食べ物から摂取する場合は、どんなものを食べれば良いのでしょうか。
セラミドは、次のような食べ物に多く含まれると言われています。
- 米
- 小麦(胚芽)
- こんにゃく芋
- 牛乳
- 黒豆
- ひじき
- わかめ
- ごぼう
- そば
- コーヒー
- 紅茶
- 黒コショウ
セラミドは「黒色」の食べ物に多く含まれる傾向があるようですね。
特におすすめの食材が「こんにゃく芋」です。
こんにゃく芋は、セラミドのサプリメントの原材料にもなるほどセラミドが豊富に含まれています。
その量は米や小麦の7~16倍ともいわれます。
こんにゃくはカロリーも低く、繊維質が豊富で便秘がちな女性にも嬉しい食べ物ですから、積極的に食べたいですね。
ただし、セラミドはこんにゃく芋から精粉をつくる段階で少なくなります。
こんにゃく粉から作られた一般的なコンニャクにはセラミドはあまり多くないので、生芋から作られたこんにゃくがおすすめです。
セラミドを摂取する時には、セラミドの生成を促す食品も一緒に摂りたいですよね。
セラミドの生成を促す食品には、玉ねぎやじゃが芋、白菜、キャベツ、さといも、カリフラワーなどがあります。
セラミドとは逆の「白色」の食べ物に多く含まれる傾向があります。
この食べ物には血行を良くする働きがあります。
血液の流れを良くすることで、セラミドを効率的に皮膚へと運ぶことができるんですよ。
注意!セラミドを減らす食べ物
こんにゃくなどとは逆に、セラミドを減らしてしまう食べ物もあります。
それは、リノール酸です。
リノール酸は決して悪いものではなく、血中コレステロールを減らすなど、身体にとって良い効果もあります。
適量であれば問題はないのですが、過剰に摂取するとセラミドを減らしてしまうので、摂取量には注意が必要です。
リノール酸が含まれる食べ物には次のようなものがあります。
- コーン油、グレープシードオイル、ひまわり油、ベニバナ油などの食用油
- インスタントラーメン
- マーガリン
- 菓子パン
- スナック菓子
- ドレッシング
リノール酸はある種の食用油に含まれるため、油を多く使用した食品や揚げ物などにも多く含まれます。
インスタントラーメンやスナック菓子、揚げ物などを頻繁に食べるという人は注意が必要です。
食事はバランスよく、余分な脂を減らしたものにするよう心がけたいですね。
セラミドを食べ物から摂るのは効率が良いかどうか
セラミドを多く含む食べ物や減らす食べ物を紹介してきましたが、そもそもセラミドを食べ物から摂取するのは効率が良いのでしょうか。
実は、残念ですが必ずしもそうだとは言えないんです。
1日に必要なセラミドの量は600マイクログラムと言われています。
これは、白米ならお茶碗25杯分、牛乳なら1.2リットル、パスタなら3皿分、こんにゃくなら1/2丁分に相当します。
白米や牛乳で摂取するのは現実的ではありませんし、こんにゃくも毎日1/2丁食べ続けるのは大変ですよね。
だから、セラミドを食べ物だけで摂取するのは効率が良いとは言えないんですね。
セラミドを多く含む食べ物を積極的に食べることは決して無駄ではありません。
身体に良い食材を摂取すること、油を控えてバランスよく食べる事は、美肌のみならず健康な体の土台を作ることです。
ただ、全てを食べ物から摂取するのは難しいですから、あくまで経口摂取したいというのであれば、不足分はサプリメントで補充すると良いでしょう。
セラミドを含むサプリメントの多くは、他の美肌成分(コラーゲンなど)も配合されていることが多いですから、一層の美肌効果が期待できますね。
まとめ
セラミドは肌の水分をキープするためには必要不可欠な成分です。
ただ、20歳をピークに減少してしまい、40歳前後で20歳の頃の半分になってしまいます。
セラミドを補充するためには、食べ物やサプリメントを上手に活用することが重要です。
セラミドを多く含むこんにゃくや牛乳を摂取しましょう。
逆にセラミドを減らす食べ物である食用油の過剰摂取は控え、健康的な食生活を心掛けましょう。
ただし、セラミドを食べ物だけで摂取するのは難しいので、不足分はサプリメントを利用して摂取しても良いでしょう。
加齢に負けない肌を作るために不可欠なセラミド。
毎日摂取して美しい肌をキープしたいですね!