角質培養とはどんなもの?やり方は?どんな効果があるの?かかる期間はどのくらい?
年齢を重ねるとともにお肌の悩みは増えるものですよね。
毛穴の開きに肌質の変化。
悩みは尽きません。
きれいな肌を取り戻そうと、ピーリングをしたりパックをしたりと様々なスキンケアをしている人も多いでしょう。
しかし、なかなか効果が感じられないという人はいませんか?
効果を感じるどころか、乾燥しやすくなってきたという人や、刺激に弱くなって敏感肌になってきたという人はいないでしょうか。
それって、もしかするとケアのし過ぎで肌が薄くなっているのかもしれません!
実は、ピーリングなどの角質ケアは、やり過ぎるとお肌のバリア機能を落としてしまうことがあるのです。
そんな弱ってしまったお肌を復活させられると今話題なのが「角質培養」です。
今回はこの角質培養とはどのようなものかについて紹介したいと思います。
角質培養とはどんなもの?
角質培養とは、その名の通り「角質を育てる」という行為です。
一言にそう言っても、混乱してしまいますよね。
だって、今まで「角質」は取り除くのが良いのだと言われて来たんですから。
ピーリングなどで古い角質を取り除けば若い肌が出てくるので肌がモチモチふらふわになるだとか、化粧水の吸収が良くなるだとか、様々な良い効果が唱えられてきました。
実際、その考えに従って、ケアしてきた人も大勢いるはずです。
しかし、このピーリングもやり過ぎると肌が必要以上に薄くなってしまうのです。
角質を取り除けば、その下にある肌は生まれたてなのですから、若々しく柔らかいでしょう。
しかし、ピーリングを繰り返し、無理やり角質を剥いでしまうと、まだ未成熟でバリア機能の弱い肌を外気にさらすことになってしまうのです。
外の世界にある様々な刺激やばい菌から身を守る事の出来ない肌は、少しの刺激で赤くなったり湿疹ができたりとトラブルを起こしやすくなるのです。
角質培養とは、このように薄くなってしまった角質細胞を育てて成熟させ、角質の厚みを正常な状態に戻そうというものです。
本来あるべき厚さまで育てることで、肌のバリア機能や、ターンオーバーのサイクルを正常化し、もとの健康な状態に戻すのです。
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角質培養のやり方は?
角質培養のやり方の基本は「できるかぎり何もしない」ということです。
角質細胞を育てて成熟させるということは、未熟なうちに角質が剝がれないようにするということでもあります。
そのためには、肌に余計な刺激を与えないよう、スキンケアも必要最低限にとどめます。
洗顔のやり方
角質培養中は、肌をこすることは絶対NGです。
もちろん、洗顔の時も手でゴシゴシこすってはいけません。
使用する石鹸も、できるだけ肌への刺激が少ないものを選びましょう。
合成界面活性剤が含まれていない固形石鹸がおすすめです。
石鹸はよく泡立て、擦らないよう、泡で撫でるように洗います。
流す際はぬるま湯をバシャバシャと顔にかけるようにして流します。
今まで洗顔料でしっかり洗っていた人は、汚れが残っているかと不安になるかもしれませんが、ここは我慢してくださいね。
タオルで拭く時も、優しく押さえるようにします。
とにかく擦らない、刺激を与えない事に留意してください。
保湿のやり方
角質培養中は、余計な刺激は与えない、余計な化粧品はつけないというのが原則ですが、保湿だけはしっかりと行いましょう。
特に年齢肌でお悩みの方は、セラミド配合の化粧水や乳液がおすすめです。
セラミドは、肌の表皮層にあって、高い保湿能力を発揮するだけでなく、長時間キープするために必要な成分です。
乾燥しやすいだけでなく、潤いをキープする力が衰えがちな年齢肌にはぜひとも補充したい成分です。
メイクのやり方
可能であればメイクはせずに過ごします。
しかし、実際はなかなかむずかしいですよね。
どうしてもメイクをするのであれば、石鹸で落とせる程度の薄化粧を心掛けましょう。
ファンデーションは極力塗らず、ポイントメイクのみにしても良いでしょう。
マスカラもクレンジング剤に頼らずぬるま湯で落とせるものなどを利用すると良いでしょう。
クレンジングのやり方
メイク落としは肌への刺激になりますから、メイクの際に石鹸で落とせる程度の物を使い、クレンジングオイルなどは出来るだけ避けましょう。
どうしても必要な場合は、アイラインなどのポイントメイクの部分のみにするなど工夫し、使う際は擦らないよう注意しましょう。
紫外線対策
紫外線は肌への刺激になります。
対策は十分に行いましょう。
しかし、強い日焼け止めは刺激が強いので避け、肌に優しい成分のものを選び、帽子や日傘を使った紫外線対策をしましょう。
角質培養の効果は?
角質培養を始めると、最初の内は肌がゴワゴワしたりニキビができたりと、トラブルが起きやすいと言われています。
また、角栓ができることが多いので、肌が汚く見えて、角質培養を断念してしまう人も少なくありません。
しかし、ここが我慢のしどころです。
ゴワゴワした肌の下で正常な角質層が作られつつあるのです。
角質培養が成功すると、肌は正常なバリア機能を取り戻します。
肌荒れが発生しにくくなったり、乾燥しにくくなったりと、嬉しい効果が期待できますよ。
また、シミが薄くなったり、肌の色が白くなるという効果があった人もいます。
つまり、ダメージが蓄積される前の子供の頃の肌に少し近づくと言えるんです。
角質培養にかかる期間は?
角質培養にかかる期間は個人差があります。
開始後40日で垢が落ちて肌が生まれ変わった!という人もいれば、2年間続けて改善が見られるものの、まだ角質培養の途中だという人もいます。
一つ言えるのは、角質培養は短いスパンで行うものではないという事です。
1ヶ月程度で効果が現れるものではありません。
長い年月をかけて刺激し続けてきたお肌ですから、そう簡単に元に戻すことはできません。
1年以上かかると心しておいた方が良いでしょう。
まとめ
角質培養は、間違ったケアのやり方が原因で薄くなった角質を、本来の健康な状態まで育てようというものです。
やり方は簡単ですが、時間がかかるため、根気と我慢の要る試みです。
ただ、角質培養が上手くいけば、肌のバリア機能が正常になり、トラブルの少なかった頃の肌を取り戻すことができるかもしれません。
長いスパンで肌を健康な状態に導けるよう、チャレンジしてみてくださいね!